下北沢メタルゴッドのブルータルレビュー

ウイスキーとヘヴィメタルに取り憑かれたバーテンダーのブルータルなレビューブログです。

G&M ディスカバリー スモーキー カリラ13年

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本日はウイスキーのレビュー。

こちら、ゴードン&マクファイル社からリリースされた「ディスカバリー スモーキー カリラ13年」。

ディスカバリーはG&Mの新しいシリーズです。

シェリカスク」、「バーボンカスク」、「スモーキー」の3種類あるシリーズでこちらは「スモーキー」。

シリーズのコンセプトは「入門編」ということらしいです。

 

《色》明るめのゴールド

《香り》バニラ、スモーク、アプリコット

《味》リッチなバナナ、シトラス

《フィニッシュ》果実感からゆっくり長くピートのスモーキーさが続く

 

個人的に熟したバナナがかなり強く感じられました。

「入門編」と言っていますが、ここまでバナナを強く感じるカリラは珍しいと思います。

しかし、普段アイラモルトが苦手な方でも美味しく飲めそうな仕上がり。

初心者から玄人まで楽しめるウイスキーです。

 

評価点数

80点

 

中の人

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天翔(オーナーバーテンダー

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Penguin on Fireデビューアルバムレビュー

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イスラエル産農業系デスグラインドバンドPenguin on Fireからデビューアルバム「Casket Builder」が3月12日に発売されました。

Penguin on Fireは2010年結成ですが、9年経ってのデビューアルバムです。

 

「Casket Builder」

1.Blinded by the Sun

2.Sleep Paralysis

3.Curb Stomp Conveyor

4.Maggot Feeder

5.Walk With the Corpses

6.Lost in Reflections

7.Empty Minds

8.My Perfect World

9.Good morning,Farmer

10.Tractor

11.Artery River

12.Find Me Hanging

 

バンド名とかふざけてる感じがして不安でしたが聴いてみてビックリ。

ドラムめっちゃ上手いし、ボーカルは声の幅が広くて残虐です!

全体的に曲調変化も多くてかなり作り込まれたデスグラインド。

グラインド系って飽きやすいのが多い印象ですが、このバンドはかなり良いです。

しかしまぁふざけてますよ。

10曲目のTractorはひたすら色んな歌い方で「トラクター!」と歌いまくるだけ。

しかもMVまで作ってます。

何故トラクターの曲を作ったのか、何故その曲でMVまで作ったのか。

農業への愛が深いんでしょうか。

Tractorの前の9曲目はGood Morning,Farmer(直訳でおはよう農家)ですからね。

 

ツッコミどころの多さと技術力の高さに感銘を受けました。

 

評価点数

85点

 

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Manifesting Obscenity最新シングル発表

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ロシア産のブルータルデスメタルManifesting Obscenityから最新シングル「Enslaving Anxiety」が発売されました。

前作のアルバム「Doppelganger」から2年、少し方向転換したように思えます。

Doppelgangerではかなりテクニカルデスメタルしていたのですが、今作ではテクニカル要素がかなり排除され、スラミング要素が追加されました。

いかにもロシア産のスラムデスという感じ。

盆踊りがしたくなるサウンドです。

2人しかいないバンドですが、完成度高し。

僕は前作より好みです。

https://youtu.be/p0afHvM0NIU

 

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Annotations of an Autopsy8年越しの復活!!

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UK出身のデスコアバンド、Annotations of an Autopsyが活動休止から8年、新しいシングルとともに復活しました!

嬉しいお知らせですね。

新曲World of Sludge、めっちゃかっこいいので是非聴いてみてください。

https://youtu.be/SdU38DllLto

Annotations of an Autopsyらしいハードコア全開のデスメタルは健在です。

昔よりさらに重くなった印象を受けます。

今後UKツアーが決まっているそうですが、是非日本にも来てほしいですね。

 

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Artificial Pathogenの最新EPレビュー

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今日は今年の1月2日にリリースされたスコットランドグラスゴー出身のスラミングデスコアバンドArtificial PathogenのEP、
「Kaliedoscope of Human Suffering」のレビューをしていきます。

 

Kaliedoscope of Human Suffering

☆1.Day of Rot

2.Reformation of Filth

3.Kaliedoscope of Human Suffering

4.Carved From Insanity

5.The Void

 

とにかくボーカルが上手い。

恐ろしくブルータルなガテラルとスクイールを上手く使い分けている。

そしてスラミングではありつつ、かなりアッパーなサウンドに仕上がっている1曲目。

曲構成も面白く、全く聴き飽きない仕上がり。

スラムなのに明るいテンションを保てるサウンド

スラミングデスメタルとハードコアのミックスが別格で上手い。

新しいスラミングの世界を見せてくれた。

3曲目はEPタイトルと同名。

急に叙情的なギターソロとハードコア特有のブレイクダウンが始まる。

ここからこのEPは一気にハードコア要素を含みつつダウナーな方向へと進んでいく。

さっきまでノリノリだったのに急に暗い気分に落とされるという展開。

面白すぎよ。

全体として1曲目の完成度が高すぎて他の曲が霞んでしまっている印象。

曲が進む事にだんだんギターの主張が少なくなってるのかな。

しかし、スラミング好きやデスコア好きには堪らない仕上がりになっているので必聴の価値あり。

https://www.discogs.com/ja/artist/4601131-Artificial-Pathogen

 

評価点数

75点

 

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オクトモア09.1 スコティッシュ・バーレイ

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本日は史上最強のシングルモルトであるオクトモアの新作、09.1のレビューです。

まずはオクトモアを知らない方のために

オクトモアは、世界で最もヘビリーピーテッドなシングルモルトウイスキーのシリーズです。

スコットランドアイラ島にあるブルックラディ蒸留所からリリースされているオクトモア。

「もし仮に、ブルックラディのエレガントでフルーティーかつフローラルなスタイルと、究極的にピート(泥炭)を焚き込んだ大麦が結びついたら?」というなんともぶっ飛んだ発想を現実にした代物です。

オクトモアは毎年新しい商品を出していますので、ボジョレーヌーボー的な感覚で楽しみにしています。

 

さて、本題としてこちらのオクトモア09.1 スコティッシュ・バーレイのレビューをしていきます。

PPMは156、昨年よりは少し落ち着いています。※昨年はPPM167

《色》明るめの金色。見た目通りアメリカンオークで熟成した感じがします。

《香り》アメリカンオーク由来のバニラ。奥から香るスモーキーさ。

《味》5年熟成とは思えない優しさ。大麦本来の優しい甘みとフローラルが口の中に広がる。

《フィニッシュ》急にピートの暴力が始まる。

高いアルコールと尋常ではないピートの嵐が鼻腔を刺激する。

 

今年も完璧でした。

口の中で大麦畑の平和が訪れてすぐにピートの暴力に巻き込まれるこの一連の流れはオクトモアならでは。完璧of完璧です。

僕はオクトモアを別名「処女の生き血」と呼んでいます。

あまり気にしないでください。

まだオクトモアを飲んだことがないという方は、是非1杯飲んでみてください。

口の中で小宇宙(コスモ)が爆発しますよ。

幸せとはこのことですね。

抱きしめて寝たい。

 

評価点数

92点(今後の期待もこめて)

マストドリンクです。

 

中の人

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天翔(オーナーバーテンダー

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